今日は名刺を置いていこう!

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「差別化できない」は間違え!?

 

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2週間ぐらい前から、マクドナルドがリサイクルプロジェクトを始めました。
我が家の子供たちは、マクドナルドに行くと必ずハッピーセットを頼みます。その理由は、おもちゃが付いているから…。ハッピーセットのおもちゃは子供にとって、魅力的なんですよね。今はスヌーピーが貰えるので、我が家も子供たちからマクドナルドに行くことを強要され、すでにスヌーピーが3体います(笑)。

親から見ると、この“おもちゃ”は非常にやっかいで、言葉を選ばずに言うと「邪魔」なんです。店舗ではそのオマケのおもちゃで遊ぶのですが、すぐに飽きてしまい家ではほとんど遊びません。
だからと言って、すぐに捨てるのも(モノを大切にするという)教育の観点から考えると、すぐには捨て辛い。いざ捨てるとなると、(使ってない、かつ、あまり大事にしてないのに)子供は大反対(苦笑)。。。よって、部屋は片付かない。。。(悩み)

お客さまの視点で考える

今回マクドナルドが行ったのは、そんな親の悩み?に対応する“サービス”です。マクドナルドは、遊ばなくなったハッピーセットのおもちゃを店舗で回収するボックスを設置、子供たち自らそのボックスに投入できるようにしたのです。
なおかつ、「捨てる」のではなくて、「リボーン(生まれ変わる)」という位置づけにしたのです。

www.mcdonalds.co.jp


商品・サービスの担当者は、どうしても「どう売るか?」を考えてしまいます。新商品のアイデア出し会議のテーマが「どうやったら、差別化できるか?」などになっている場合は、要注意です。完全な提供者(企業)目線なので、。
一歩引いて俯瞰し、「お客さまの悩みは?」「お客さまはなぜ買うのか?」を考えてみることが重要です。マクドナルドのリサイクルプロジェクトで見てみると

現状の親の悩み

・使わなくなったおもちゃの扱いに困っている。
・物を大切にすることを教える
・子供におもちゃを手放すことを納得させる

子供の目線

・親に捨てられるのではなく、自分で「お別れする」すること。
・捨てるのではなくて、リボーン(生まれ変わる)のなら、ということ。
・他の子供たちの目があり、自分だけが「できない」訳にはいかない。

親は”悩み”が解決できて嬉しいのはもちろん、

マクドナルドのビジネス視点

・来店理由を作る
・アンチを生む要素を取り除く
ことになり、プラスに働きます。

 

そのストーリーはブレてないか?

のチェックも重要です。ここで言っていることと、あっちで言っていることが違う!なんてことがないようにするのは、当然ですが、それ以外に一貫性がないメッセージや取り組みは理解されないし、共感も得られません。

 

先日3月15日(木)で終了してしまった、食品ロス削減を目指すEcoBuyサービスを知っていますか?NTTドコモが、賞味期限・消費期限が近くなった食品の購入者に、ドコモのポイントを付与し食品ロスを減らそうというプロジェクトです。
EcoBuyとは

 

こちらは、マクドナルドのプロジェクトと少し異なりますが、商品・サービス以外のお客様の支持を得るという”視点”は似ているます。また、お客様に体験を提供しているところも共通してますね。

 

 提供する側は

どうしてもお客様目線ではなく、提供者目線になりがち。それは、提供者は提供する側の人だから、ある意味当然ですw
ただ「お客様は何に困っているんだっけ?」「お客様は何が嬉しいんだっけ?」が明確になっていないと、商品・サービスはブレてしまいがちです。
ちょっと分厚いですが、その辺を詳しく教えてくれるのが、クリステンセン教授の「ジョブ理論」です。

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位!  ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

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  • 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
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  • 発売日: 2017/08/01
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